日本におけるWebプログラマーの需要はインターネットの急速な普及に伴い、爆発的に増加した経緯があります。新しい情報媒体であったインターネットに対する知識が乏しく、Webサイトの作り方を把握している人が少なかったのが大きな理由です。それまではごく一部の専門職でしかなかったWebプログラマーは様々な企業や団体のWebサイトを作成、管理する重要な職業と認識されるようになりました。また、インターネットが普及すると共に、個人情報が流出するといったトラブルも増えたことから、不測の事態に対処し得る人員としてWebプログラマーが求められたのも需要増加の一員です。そのため、インターネットの黎明期から普及に至るまでの期間はWebプログラマーが最も活躍出来た時代と言えます。
その一方でインターネットの知識が広く共有されたことや、簡単な手順で本格的なWebサイトの作成が可能なソフトが市販されるようになったことから、Webプログラマーの需要は次第に減少するようになりました。特にWebサイトの作成や管理に関わるソフトが普及したことにより、専門職であるWebプログラマーに頼る必要が無くなったのが現状です。
しかし、専門性が高い情報管理やセキュリティソフトの開発など、専門知識が求められる分野では未だにWebプログラマーの技術力が必要とされています。汎用性よりも専門性を重視することがWebプログラマーの仕事を存続させるポイントであり、将来への仕事に繋げるための条件になります。